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ですからもしもあなたがこれらの狩人たちによって捕らえられることを願うのであれば、あなたは洞の中での暮らしを行わず、どこか下のところで暮らさないように注意し、諸々の山を探してください。イエスがご変容された山に登ってください[1]。イエスが｢群集をご覧になって上り｣、弟子たちも彼の後について登っていった山を登ってください[2]。イエスはその山上で、｢ご自分の口を開いて教え、『霊において貧しい人たちは幸せ。諸々の天の国は、彼らのものだから』[3]｣など、以下の様々な至福につて語られたのです。
しかしこれらの狩人たちには｢山｣や｢丘｣や｢岩の穴｣以外の別の所から、(獲物を)取り集めることが許されていません。なぜならこれらの場所は預言者によって語られているからです。すなわち、｢わたしは多くの狩人たちを遣わす。これらの狩人たちは、＜すべての山と＞すべての丘の上で彼らを狩り出す[4]｣と。ではわたしは、どのようなところから、これらの岩戸、これらの岩の中にある諸々の穴を理解するべきでしょうか。わたしたちは、『出エジプト記』に目を向けてみましょう。わたしは、諸々の岩の穴の記述の跡を見出してみましょう。するとわたしはそこに、モーセが神を知ろうと望み、神がモーセに次のように約束して言っているのを見出します。｢見よ、わたしはお前を岩の穴に入れる。そしてお前はわたしの後ろにある諸々の事柄を見る。しかしわたしの顔は、お前に見えない[5]｣。もしもあなたがこの個所で、岩と岩の穴を理解し、岩の上に立ち岩の穴を見た人が、どのようにして岩の穴をとおして神を見たのかをご理解すれば、あなたは、多くの岩やそれらの岩の数々の穴を理解することになるでしょう。では、前者の一つの岩とは何でしょうか。｢その岩とは、キリストでした[6]｣。｢かれらは、後から一緒に付いてきた霊的な岩から飲みました｣。さらに｢その方は、わたしの両足を岩の上に据えた[7]｣と『詩編』第39編に言われています。岩にある穴とは何でしょうか。もしもあなたが、キリスト全体が岩であると理解しつつ、キリストの到来をご覧になれば、あなたはその穴を、キリストの到来に即して理解することができるでしょう。なぜならキリストの到来を通して、神と共にある諸々の事柄が観想されるからです。確かにそのようなことが、｢お前はわたしの後ろにある諸々の事柄を見る｣という言葉の中に理解されます[8]。