３  しかしわたしは、一つの岩に一つに穴しか見出しませんでしたが、理性によってその穴から岩穴に移ってみましょう。そして｢多くの岩｣を探してみましょう。もしもわたしが預言者たちの一団であれ、使徒たちの一団であれ、上に昇っていった天使たちの一団であれ、それらの一団に向かってみますと、わたしは、キリストの模倣者たちのすべてが、キリストが岩であるのと同様に、岩になると主張します[1]。そしてキリストが、それを通して神の後ろにある諸々の事柄｣が知られる穴であるのと同じように、彼らは各々、それぞれによって語られた言葉を通して神が知られる道を与えることによって、みずから穴となるのです。別の言葉で別様に表現してよければ、彼らは岩穴となるのです。この穴あるいは岩穴から、あなたは、モーセを通して律法を、イザヤを通して彼の預言を、またエレミアを通して神の別のみ言葉を見ることになるでしょう。さらに、｢わたしの内で語っているのは天使である[2]｣という言葉で真実そうであるように、語るのが天使であるとすれば、わたしはその場合にも、天使の上に身を据えるのです。そしてわたしは、そこでも岩と岩穴とを見て、天使と同じように神を見るのです。