(2) 先ずあなたは、次のように主張しました。すなわち、私が私たちの同僚バッソスと対話したとき、私は、スザンナに関する件について預言した若年のダニエルの書を利用しましたが、そのとき私は聖書のその部分が疑わしいものであることに気付かずにそれを利用したと。そしてあなたは、次のようにも言いました。その物語は――あなたが「ことのほか優美な」ものとして賞賛しつつも――「比較的新しく捏造された作品」であると。またあなたは、次のように主張して非難しました。すなわちその作品の捏造者は、pri/noj (かしわの木)pri/sij (切り分けること)sci/noj (乳香樹)sci,sij(切り裂くこと)というような、フィリスティオンのミモス劇でさえ使っていない言葉の類音性[1]を使っているが、それらはギリシア人たちの言葉ではそうなるが、ヘブライ人たちの言葉では決してそうはならないと。そこであなたは、それらのことに関して次のことをお知りおきください。私たちは、ギリシア語写本としてキリストの全教会にもたらされているけれども、ヘブライ人たちの許にはないスザンナに関する物語だけを扱わねばならないのではなく、また(ダニエル)書の末尾にあるベル神と竜神に関して書かれた他の二つの物語――これらもヘブライ人たちのダニエル書には書き記されていません――(だけ)を扱わねばならないのではなく、私たちは、ヘブライ語の諸写本と私たちのそれらとを私たちの(能力の)乏しさの限りを尽くして比較することによって私たちが多くの箇所に見出す他の無数の言葉を、扱わねばならないということです[2]



[1] h` tw/|n ovnoma,twn geitni,asij

[2] オリゲネスの聖書研究の基本的方法の一つは、可能な限りギリシア語聖書をヘブライ語聖書と比較することである。

 

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