６　しかし私たちは、次のことも見るべきです：イエスが自分の兵士たちに約束することは、何でしょうか。｢あなた方があなた方の諸々の足の諸々の足跡によって踏みつけたどの場所も、あなた方のものになるだろう[1]｣と(聖文書は)言っています。当時の人々にとってそれは、｢カナン人たち、ペリジ人たち、エブス人たち｣、その他の諸民族の諸々の地域――当時の人々が、相応しくない住人たちを追い払うことによって、嗣業地として受け取った諸々の領域[2]――について言っていました。しかし私たちにとっては、それらの言葉の中で何が約束されているかを私たちは見てみましょう。

敵対する諸々の権能の幾つかは、悪魔的な諸民族です。彼らに対して、戦いが私たちによって行われ、諸々の戦闘がこの生活の中で繰り広げられます。ですから、それら(の権能)から来る諸民族がどれほど多くても、我々が私たちの諸々の足によって踏みつけたなら、また、戦いの中で私たちがそれほど多くの者たちに打ち勝ったなら、彼らの諸々の領域、彼らの諸々の属州と諸々の王国を獲得するでしょう――主なるイエスが私たちに分配してくださることによって。実に彼らは、かつて、神の国の中で輝かしいみ使いでした。それとも私たちは、イザヤが彼らの一人について言っていることを読まないのですか：｢どうしてルシフェルは、落ちたのか。彼は、明け方の昇っていたのに[3]｣とあります。そのフシフェルは疑いもなく、諸々の天の中に座を持っていました。しかし、彼が逃亡するみ使いになった後は、もしも私が彼に打ち勝ち、私の諸々の足によって屈服させることができるなら、そして、主なるイエスが｢サタンを私の諸々の足の下で砕く[4]｣ことに私が相応しいとされるなら、必然的に私は、ルシフェルの場所を諸々の天の中で受け取るのことに相応しいとされるでしょう。

ですからそのように私たちは、｢私たちが私たちの諸々の足の諸々の足跡によって踏みつける一切の場所は、私たちのものになるだろう[5]｣ということが、私たちの主なるイエスによって私たちに約束されていると理解します。しかし、私たちは、この嗣業地の中に無為と怠惰を通して、あくびをし、まどろみつつ入ることができると考えるべきではありません。怒りは、自分の種族の使いを持っています。もしもあなたがあなた自身の中でその怒りに打ち勝ち、憤怒と激怒のすべての動きをあなたから切り離さなかったなら、その使いがかつて持っていた場所を、あなたは嗣業地の中で受け取ることはできないでしょう。なぜならあなたは、あなたの無精によって、彼を決して約束の地から追い出さなかったからです。同様に、高慢と嫉妬と貪欲と欲望にも、諸々の着火剤のような使いたちがいます。そして彼らは、悪の煽動者です。もしもあなたがあなた自身の中でそれらの諸々の悪徳に打ち勝たなかったなら、そして、洗礼の恵みを通して既に聖化されたあなたの土地からそれらを根絶やしにしなかったなら、あなたは決して約束された嗣業地の充満を受け取らないでしょう。