ですから私たちは、もしも私たちができるなら、どのようにして私たちの主なるイエスが――人間たちの救いのためであれ、敵対する諸々の力の滅びのためであれ――光を引き伸ばし、昼をより長大にしたのかを示したいと思います。

救い主が来て以来、世界の終わりは既にありました。彼ご自身が言っていました:「あなた方は、悔い改めなさい。なぜなら、諸々の天の国が近づいたからである[1]」と。しかし、彼は、完成の昼を押し留め、抑えつけ、現臨するのを禁じました。実際、父なる神は、諸国民の救いは彼だけを通して成り立つのを見、言っています:「あなたは私から求めなさい。そうすれば、私はあなたに諸国民をあなたの嗣業地として与えよう、そして、土地の諸々の境まであなたの所有物として与えよう[2]」と。

ですから、父的な約束が成就されるまで、様々な諸国民からなる諸教会が増大し、「諸国民の全き充満」が入ってきて、遂に「一切のイスラエルが救われる」ときまで[3]、昼は長くされ、日没は遅らされ、太陽は決して沈まず、かえって絶えず昇ります――信じる人々の諸々の心に「義の太陽[4]」が真理の光を注ぎ込みつつ。他方、信じる人たちの尺度が満たされ、最後の世代の悪化し退廃した期間が到来したとき、「不正が成長することによって、多くの人たちの愛が冷たくなり、信仰の見出せる人がごくわずかしか残らなくなったとき[5]」、「諸々の昼は短くされるでしょう[6]」。

ですから、この同じ主は知っています――救いの時であるときは昼を延ばし、艱難と滅びの時であるときは昼を短くする術を知っています。しかし、私たちが一日を持ち、光の空間を期間が引き延ばされている限り、「昼の中にいるかのように、私たちは率直に歩みましょう[7]」。そして、私たちは光の諸々の業を行いましょう。



[1] Mt.4,17.

[2] Ps.2,8.

[3] Cf.Rm.11,25.

[4] Ml.3,20.

[5] Cf.Mt.24,12.

[6] Cf.Mt.24,22.

[7] Rm.13,13.