続く諸々の箇所の中で次のことが言われています:「イエスは、主がモーセに命令したとおりに、一切の土地を受け取った[1]」と。あのヌンの子イエスが、一切の土地を取ったとは、私は見ません。実際、ユダヤ(の土地)だけを保持した彼は、どれほどの土地を受け取ったのでしょうか。ところが私たちの主なるイエスこそ、本当に一切の土地を受け取りました――一切の土地から、そして、すべての国々から、信じる人たちの多数が彼の許に馳せ集まることの中で。さらに、「イエスが一切の土地を受け取った」というそれらの言葉の後で、「そして、土地は諸々の戦いから休んだ[2]」という言葉が付け加えられています。どのようにしてそのこと、すなわち、土地が諸々の戦いから休んだということが、真の意味でヌンの子について言われると見られるでしょうか。なぜなら、彼の諸々の時には、ほとんど決してその土地が諸々の戦いから休んだことがないからです。しかし、そのことは、私の主イエス・キリストの中でのみ成就します。実際、もしもあなたが――イエスの許に来て、彼から洗礼の恵みを通して諸々の罪の許しを獲得した自身の中で――あなたご自身を考え、もうあなたの中で「肉が霊に対して戦い、霊が肉に対して戦う[3]」ことがなくなら、あなたの土地は戦いから休みました。しかしそれは、「イエス・キリストの死をあなたの身体の中であなたが連れ回す[4]」ならばの話です。こうして、あなたの中ですべての諸々の戦闘がやみ、あなたは「平和をもたらす人」となり、「神の子」と呼ばれるでしょう[5]

しかしそのことは、あなたが諸々の戦いを成し遂げ、敵対者たちを打ち負かした後に生じます。そのときあなたに休息が与えられ、あなたは、キリスト・イエスというあなたのブドウの木の下で、聖霊というあなたの無花果の木の下で休息するでしょう[6]。こうしてあなたは、全能の父なる神に、私たちの主なるキリスト・イエス自身の中で諸々の感謝を捧げるでしょう。彼に「栄光と力が代々にありますように。アーメン[7]」。



[1] Jos.11,23.

[2] Jos.11,23.

[3] Cf.Ga.5,17.

[4] 2Co.4,10.

[5] Cf.Mt.5,9.

[6] Mi.4,4.

[7] 1P.4,11.