それらの事柄の後で、(聖文書は)数多くの諸国民を枚挙したとき、シドン人たちについてだけ次のことを言いました:そして、「私は、すべてのシドン人たち、彼らをイスラエルの子らの顔から根絶するつもりである[1]」と。カナン人たちも名指されました。エジプトの面前にいる人たちも名指されました。アカロンの諸々の地域の出身の人たちと、諸々の川の左手の諸々の部分からの人たちも、そして、他の数多くの諸国民が名指されました。そして、シドン人たちについてだけ、主は、彼らを追い払うと言っています。ところで、シドン人たちは、前に私たちが言ったように、狩猟者たちと言われます[2]。ですから、主が根絶する悪い狩猟者たちは、敵対的な諸々の力でなければ、誰だと理解されますか。預言者はそれらの力について次のことを言っています:「彼らは、私の諸々の足に諸々の罠を準備した[3]」と。それはすなわち、彼らがそれらによって狩りをし、諸々の魂を罪へと欺くためです。ですから、主はそれらを根絶します。なぜなら、もしもそのような狩猟者たちが滅んだなら、諸々の魂を罪へと欺くために諸々の罠と網を張る者はもはや誰もいなくなったわけですから、その時、「一人ひとりは、自分のブドウの木の下と自分の無花果の木の下に安らう[4]」でしょう。



[1] Jos.13,6.

[2] Cf.Hom.Jos.14,2.

[3] Ps.56,7.

[4] Mi.4,4.