第十八講話

イエスによって分割された土地の分割の始めについて。そして、どのようにしてカレブがイエスの許に近づき、ヘブロンが彼から願ったから[1]

 私たちは律法から、土地の分割――それは第一にモーセによって、さらに第二にイエスによって為されたました――がどれほど必然的に叙述されているかを学びましょう。それは、私たちが両者を保つためでなく、両者の理拠だけを保持するためです。

さて、ヨルダン川の向こうの土地は、モーセが分配しました。しかし、聖なる土地であり「善き土地[2]」は、イエスとイスラエルの諸々の部族の長たちが分配しました[3]。ですからあなたは次のことを見ます:聖なる土地の真の嗣業地が救い主によって分配され始めたとき、真の霊的なイスラエルの諸々の部族の長たちが加えられます。ところで私たちは、私たちの諸々の部族の長たち、あるいは、教会の長たちは、聖なる使徒たち以外の誰であると考えるでしょうか。救い主は、彼らに向かって次のことを言っています:「あなた方も、十二の座の上に座り、イスラエルの十二の部族を裁くでしょう[4]」と。しかし、神の秘密的で神秘的な言葉である祭司も分割に加えられます。なぜなら(聖文書は)、イエスとエルアザルが土地を分割するために共に来たと言っているからです[5]



[1] Cf.Procop.1028ABC.

[2] Cf.Ex.3,8.

[3] Cf.Jos.14,1.

[4] Mt.19,28.

[5] Cf.Jos.14,1.