優先的な主題

 

 「聖書は神の霊感を受けている」というオリゲネスの聖書解釈の大前提から、聖書解釈の目的は、神に相応しく人間に有益な意味を聖書の中に「発見する」ということであった。ところで彼の講話は、会衆に向けて語られているものであるから、「神に相応しく人間に有益な意味」は、先ず何よりも会衆の信仰を強め、その生活を正す道徳教化的な内容でなければならない。それゆえ説教壇に立つオリゲネスの解釈は、乱雑で恣意的な比喩的解釈では決してありえず、常に教義的道徳的な教化に向けられている。

 彼が講話の中で取り上げる主題は、五つの部類に大別することができる:()教師、()護教、()教義、()キリスト教生活、()私事。

 

 

 

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