ところがヨハネは、いつも「イナゴ」を、いつも「野蜜」を食べ[1]、質素で少量の食べ物で満足していました。その結果、彼の体は、脂肪質の食事で太ることもなければ、見事なご馳走で鈍重になることもありませんでした。確かに私たちの体というものは、余分な食事で重くなる性質のものなのです。そして体が重くなれば、魂も重くなります。なぜなら魂は、体全体に広がって、その様々な情念を受けているからです。それゆえ、次のおきては、それを守ることのできる人々には、正当に定められています。「肉を食べず、ぶどう酒を飲まず、あなたの兄弟を躓かせないようにすることはよいことである[2]」とあります。したがってヨハネの生活は、驚嘆すべきものであり、他の人々の暮らしとは大いに異なっていました。彼は、頭陀袋も、僕も持たず、粗末な小屋さえ持ちませんでした。



[1] Mt.3,4.

[2] Rm.14,21.オリゲネスが、このような節制の掟を文字通り守ったことを、エウセビオスの教会史は伝えている。Cf.Eusebius, HE.VI,iii,12 (SC 41, 90).

 

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