断片2(1講話5)

  ところで彼は、「元からみ言葉の目撃者であり奉仕者である私たちが、あなた方に伝えたとおり[1]」と述べて、彼がみずから目撃し、みずから聞いた諸々の事柄から(記事を)集めたことをはっきり認めています。そこで、彼にもマルコにも信用を置かねばなりません。なぜなら彼らは、みずから聞いた諸々の事柄を正確に記載したからです。ヨハネにもマタイにも、信用を置かねばなりません。彼らは、みずから見た諸々の事柄を書き記したからです。したがって、合法的な諸々の福音は等しく尊重されねばなりません。それらは、作為的に成ったものではなく、見た人たちの目と、聞いた人たちの聴覚とを尊重して成ったものなのです。諸々の真実の真の相続者として、彼らは、自分たちに与えられた光を私たちの許に送ってくださいました。それで彼らは、私たちから正当な賛辞を受けるのです。



[1] Lc.1,1-2.

 

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