10 以上のことから、復活の時には次のことが起こるでしょう。すなわち、ある人は、諸々の霊的指標によってルベンの部族に登記されます。なぜならその人は、諸々の振る舞いや行いや生活において、何かしらルベンに似た親近性を持っているからです。またある人は、おそらく従順のゆえに、シメオンの部族に登記されるでしょう。他の人は、レビの部族に登記されると私は思っています。なぜならその人は、立派に祭司職を主宰したか、奉仕職を立派に務めることによって善き地位を獲得したからです。他の人はユダの部族に登記されます。私は、彼が諸々の王的な精神を持っており、みずからの内にある民を、すなわち精神の諸々の思いと心の諸々の考えという民を巧みに導いたことを疑いません。それぞれの人は、諸々の振る舞いや行いにおいて親近性を持つ部族に結ばれるでしょう[1]。ですから使徒が指摘しているように[2]、死者たちの復活においては、このような諸々の順位が存在するでしょう。これらの順位の雛形と象徴が、この書の中にあらかじめ描かれているように私には思われます[3]



[1] Cf. Hom.Ex.I,2 (SC 321, 46):「さらに、諸部族間の違いについて考えてみると、次のことがわかるでしょう。すなわち、レビの部族には秀でたものがあります。なぜならレビの部族の中から、主の祭司たちと奉仕者たちとが選ばれたからです。また、知恵は、ユダの部族の中に並々ならぬものがあると判断しました。なぜなら肉によれば、私たちの主は、ユダの部族の中から生まれたからです」。

[2] 1Co.15,23.

[3] quorum ordinum typus in hoc libro et figura praeformari mihi videtur.

 

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