彼は、彼らを「聖化された人たち」、「聖なる者たち」と呼んでいますが、彼が彼らの内にあるどれほど多くの罪を責めたてているかお聞きください。彼は、次の箇所でこう言っています:「あなた方の間に諸々の張り合いや諸々の争いがあるのですから、あなた方は肉的であり、人に従って歩んでいるのではないですか[1]」。また、「あなた方は既に豊かになり、私たち抜きに君臨しました。君臨して欲しいものです[2]」。また、「ところが、私があなた方のところに来ないかのように、ある者たちが高ぶっています[3]」。少し後で、「現にあなた方の間に姦淫が、しかも異邦人たちの間にもないほどの姦淫があると聞いています[4]」。続いて、「そして、あなた方は思い上がっており、もはや嘆かない[5]」。この箇所で彼は、誰も容赦していません。彼は、ある人たちを姦淫の罪で、他の人たちを思い上がりや高慢の罪で責めます。彼は、続く箇所でも彼らを諸々の裁判の件で非難し、こう言っています:「そもそも、あなた方がお互いの間で諸々の裁判を持っているのですから、あなた方には既に誤りがあります[6]」と。



[1] 1Co.3,3.

[2] 1Co.4,8.

[3] 1Co.4,18.

[4] 1Co.5,1.

[5] 1Co.5,2.

[6] 1Co.6,7.

 

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