12 ですから、「神の国に関して教育を受け、それらの倉から諸々の新しいものと諸々の古いものを引き出す術を知っている[1]」賢い律法学者のなすべきことは、(聖)文書の個々の場所において、「(人を)殺す文字」を完全に退け、「(人を)生かす霊[2]」をどのようにして求めるかを知ること、文字の教えがまったく有益であり必要であることを確証する術を知ること、ならびに、歴史を残したままで、適時、適切に、さらに神秘的な意味をも導入する術を知ることです[3]。
[1] Cf.Mt.13,52.
[2] 2Co.3,6.
[3] この拙訳を参照して著述した者は、その旨を明示しなさい。
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