21 さらに私たちは、ペトロとパウロについて、彼らも、彼らを通して信じるに至った人たちの諸々の初物を捧げた言うことができます。それは、使徒が言っているとおりです：彼は｢エルサレムから周囲を巡りイリュリクムに至るまで、キリストの福音を満たし、キリストの名が挙げられなかった所に福音を宣べ伝えた。それは、他人の築いた土台の上に(キリストの教会を)建てないようにするためである[1]｣と。ですからあなたは、次のことをご覧ください：パウロは、自分が教え、(福音を)宣べ伝え、彼から信仰において進歩したすべての人たちを、自分の諸々の実りとして捧げました。また彼は、自分が耕す新しい諸々の畑と、自分が蒔くべき諸々の新しい土地を毎日探しており、そのことについて或る人たちに言っています：｢実際、私は、あなた方の許に行って、他の諸民族においてと同様に、あなた方の中でも何らかの実りを得たいと切望しています[2]｣と。どうか、あなたはご覧ください：(使徒は)それらすべての実りの中から選りすぐりのものを指し示しつつ、ある人たちについて――既に私たちが述べたように――言っています：彼らは、｢アジアの初物[3]｣である。また、他の人たちは｢アカイアの初物[4]｣である、任意の個々の教会から諸々の初物を選び、神に捧げています。しかし彼は、おそらく、或る人たちを初子として持っているかもしれません。さらに彼は、それらよりも劣った人たち――諸々の初物としても、諸々の初子としてではなく、十分の一税として捧げることのできる人たち――を持っていると私は想像しています[5]。