32 ですから、私たちが言いましたように、各人は、諸々の初物や初子たちの中で選ばれ、神に捧げられ、「主の持ち分[1]」となるに値するように進歩するのが望ましいです。しかし、それに及ばなくても、聖なるみ使いたちの持ち分に値するものとなり、次のように書かれている人たちの間に見出されることがありませんように。こうあります:「彼らは、大地の諸々の低い所に入り、剣の両手の中に渡されるだろう。彼らは、狐たちの持ち分になる[2]」。したがってあなたは、復活の時に――すなわち、「いと高き方が諸国の民を分割し、諸々の功績に応じてアダムの子らを散らし[3]」始めるとき――、「大地の諸々の低いところに入り、狐たちの持ち分になる」或る人たち、すなわち悪霊たちの持ち分になる或る人たちがいるのに気づくでしょう。実際、彼らは、「諸々のぶどう畑を荒らす狐たち[4]」です。ヘロデは、彼らの一員でした。彼について次のように書かれています:「あなた方は行って、あの狐に言いなさい[5]」。



[1] Cf.Dt.32,9.

[2] Ps.63,10-11.

[3] Dt.32,8;

[4] Ct.2,15.

[5] Lc.13,32.

 

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