33 ですから私たちは、諸々の地上的な考えによって重くされ、「大地の諸々の低いところに入り、狐たちの持ち分になる[1]」と言われないように、諸々の地上的な行動と地上的な理解を避けましょう。もちろん彼らも、すなわち、神の律法と諸々の約束に由来する諸々の善い事柄を、地上的な思いに属する理解によって受け取ってしまい、聞き手の人たちの諸々の魂を諸々の天的な事柄の待望と上方の諸々の事柄の諦観へと駆り立てない人たちは、「大地の諸々の深いところに入ります」。なぜなら使徒は、明らかに言っているからです:「もしもあなた方がキリストと共に復活したのなら、地上にある諸々の事柄ではなく、キリストが神の右におられる上方の諸々の事柄を求めなさい[2]」と。特に使徒はその言葉を、地上的な戒律遵守によって「あなたは手をつけてはならない。味わってはならない。触ってはならない[3]」と言っていた人たちに言っていました。さらに使徒は、「それらの物は使えばなくなってしまうもので、人間たちの諸々の定めと諸々の教えに従うもの[4]」だと付け加えています。



[1] Ps.63,10-11.

[2] Col.3,1-2.

[3] Cpl.2,21.

[4] Cpl.2,22.

 

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