24 しかし、イスラエルは何をしたでしょうか。「彼はヤハツに来た[1]」と(聖文書は)言っています。ヤハツとは、「命令の実行」と解釈されます。ですから私たちも、その場所に来たなら、すなわち諸々の命令の実行に至ったなら――たとえシホンがが、あの高慢で思い上がった悪魔が全軍を従えて私たちに立ち向かい、私たちに戦いを攻撃しても、彼のすべての悪霊どもを私たちに差し向けても――、私たちが神の諸々の命令を実行するなら、私たちは彼を凌駕します。なぜなら、諸々の命令を実行すること、それは、悪魔と彼の全軍を凌駕することだらかです。そしてその時、使徒の祈りが私たちの内で成就するでしょう。彼は祈りの中で言っています:「間もなく私たちの神が、あなた方の諸々の足の下で悪魔を粉砕するでしょう[2]」と。そして、主が次のように言うことも成就するでしょう:「見なさい。私はあなた方に、諸々の蛇と諸々のさそりを踏みつけ、敵の一切の力を踏みつける権能を与えよう。だからあなた方に危害を加えるものは何もないだろう[3]」。それらのものはすべて、私たちに危害を加えることはできないでしょう――もしも私たちが、「ヤハツに来た[4]」なら、すなわちもしも私たちが、私たちの主なるイエス・キリストの諸々の命令と諸々の定めを守るなら。イエス・キリストに、「栄光と力が代々にありますように。アーメン[5]」。



[1] Nb.21,23. 「彼」は、聖書本文では、「シホン」である。

[2] Rm.16,20.

[3] Lc.10,19.

[4] Nb.21,23. 「彼」は、聖書本文では、「シホン」である。

[5] 1P.4,11.

 

始めに戻る