民数記第十三講話

前稿で触れられなかった諸々の事柄について

ならびに、バラムと彼のロバについて

 昨日、私たちは、どのようにしてアモリ人たちの王シホンが――彼は、思い上がっており、実りのない木です――イスラエルと対戦し、打ち負かされたかを述べました。彼について()文書も、慎重に述べています:彼は、「剣の死の内で」倒れたと。あるいは、他(の訳)で私たちが読むように、「剣の口の内で[1]」倒れたと。しかし、もしもあなたが、どのような剣によってあの実りのない思い上がった者が「レバノンの杉のように[2]」倒れたのかをいっそう正確に知りたいと願うなら、私たちは、使徒パウロから学ぶことにしましょう。彼は言います:「神の言葉は生きており、効果的で、一切の剣よりも鋭利です[3]」。さらに別の箇所で、「神の言葉である霊の剣[4]」と言っています。このような「剣の死の内で」霊的なシホン、すなわち悪魔は倒れました。



[1] Cf.Nb.21,24.

[2] Cf.Ps.36,35.

[3] He.4,12.

[4] Ep.6,17.

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