23 ですから、バラムが「占いの諸々の礼物」を受け取ったとき、悪霊たちが彼の許に来るのが通例ですが、彼は、悪霊たちが追い払われ、神が臨在するのを見ました。それゆえ彼は、神が自分に尋ねたと言います――なぜなら彼は、いつもなら自分に現れるはずの悪霊たちをどこにも見なかったからです。すなわち()ご自身が「バラムの許に来ました[1]」。それは彼が、神が訪れるに値したからではありません。呪いとまじないを行うために彼に臨在するのを常とした者たちが追い払われるようにするためです。そこで、「神は彼の許に臨んで、言います:『なぜ、これらの人間たちはあなたの許に来たのか』。バラムは神に言います:『モアブの王、ツィポルの息子バラクが私の許に彼らを遣わして次のように言います:《ご覧ください。民がエジプトから脱出して、地の面を覆っていました。そして今、私の側に居座っています。ですから、今、来て、私のためにその民を呪ってください。もしかすると我々は、その民を打ち、追い出すことができるかもしれない》と』。神はバラムに言います:『あなたは彼らと一緒に行ってはならない。また、この民を呪ってはならない。なぜならこの民は祝福されているからである』と[2]」。



[1] Nb.22,9.

[2] Nb.22,9-12.

 

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