24 ここに、一層高度な問題が提起されています。そして私は、これほど深い神秘に属する事柄を開示して、諸々の群集に提示するのが適切かどうか知りません。それらの群集は、ほんの数日しか神のみ言葉の聴講[1]に臨席せず、(来ても)すぐに退席してしまい、神のみ言葉の省察に長々と留まることもありません。しかしながら、一層熱心で、聞くことを渇望し、霊的な意味を把握することができる人たちのために、多くの事柄の中から幾らかのことを申し上げることにしましょう。

さて、次のような反論が為されるかもしれません:バラムが悪霊たちを呼び出し、民を呪うとしても、呼び出された悪霊たちができる限りのことをするとしても、そもそも神は、悪霊たちから民を守ることができないのか、害悪における彼らの力を破壊することはできないのか。そうであれば、()ご自身がバラムの許に赴いて[2]、いつもの悪霊たちがご自分の民を試練にかけたり試みて、危害を加えることのないように、それらの悪霊たちが近づくのを妨げる必要があったのかと。



[1] auditorium uerbi Dei:いわゆる「信仰入門講座」のことである。

[2] Cf.Nb.22,9.

 

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