しかし、もしも私たちが詳細を追求しようとするなら、バラムについて私たちに朗読された諸々の事柄の解説から私たちは排除されるでしょう。この朗読箇所は非常に難しいため、私たちは、歴史それ自体の理拠と結末を解説に至ることがほとんどできません。文字の最初の局面それ自体が数々の困難に囲まれているとすれば、どれほどの困難が、諸々の霊的な意味の解説において私たちにあるでしょうか。しかし、より一層曖昧な諸々の事柄を解説したいと、どんなに私たちが望んでも、普通に述べられた諸々の事柄をまったく顧みないでおくべきではありません。

 イスラエルの子らは、アモリ人たちの町々を獲得した後、さらに、「バシャンの王オグ」がいる「バシャンに通じる道を上りました[1]」。しかし彼らは、枯れに使者たちを派遣したり、彼tの土地を過ぎ越す許可を求めたりすることをよしとせず、直ちに彼と対戦し、彼をも彼の民をも圧倒しました[2]



[1] Nb.21,33.

[2] Cf.Nb.21,35.

 

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