11 たとえば、諸々の大きな都市の中に、陰険で極悪な生活を送る相応しくない人たちがいて、彼らが何であれ諸々の最低の重労働に従事するように断罪されても、その種の諸々の労働は、都市にとって必要である。たとえば、彼らは、火を着けて諸々の風呂釜の世話をする、あなたが快適さや心地よさを満喫するために。あるいは彼らは、排水管を清掃したり、他のその種の諸々の労働を行う、都市の中での居住があなたにとってより心地よいものとなるために。彼らが意図的に行おうと、罰として強いられていようと、彼らの業は、諸々の善益が提供される人たちの利益に役立っている。私たちが意見を述べている諸々の事柄も、それと同様です。神は邪悪――それは、正しい道から逸れた者たちの意図によって考案されました――をつくらず、それを徹底的に除去することを望みませんでした。なぜなら、邪悪を利用した者たちにとって、その邪悪は無益であるとしても、神は、その邪悪を、その邪悪が向けられた人たちにとって有益なものになるように予め計画していたからです。

 

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