さて、王バラクは、バラムによって希望に反することを言われたように見えたため吃驚仰天したかのように――なぜなら彼は諸々の呪いの代わりに諸々の祝福を聞いたからです――、もはや耐えられず、彼の諸々の言葉を中断して、言います:「あなたは私に何をしたのか。私の諸々の敵を呪うために私はあなたを呼んだのに、見よ、あなたは祝福によって祝福した[1]」。この辛辣な王は、諸々の祝福の甘みに耐えられませんでした。彼は数々の呪い言葉を求め、数々の呪いを要求しました。実に彼は、主が言っている人の親族に属します。主は言っています:「あなたは、大地のすべての獣たちによって呪われた[2]」と。

 しかしそれらの言葉に対して、神がその口に中に言葉を置いた人は[3]、彼に何と答えたでしょうか。彼は言います:「神が私の口の中に投げ入れたことをことごとく語ることに注意すべきではないでしょうか[4]」。それらの言葉に対してバラクは、バラムがイスラエルの民の多さに怖じ気づき、諸々の呪いの言葉を述べる勇気をなくしたと考え、場所の変更が自分に有益だろうと思い、彼に言います:「さらに、私たちともに別の場所に来てください。あなたはそこから民を見ず、そのある一部を見るだけです。あなたはすべての人を見ません。ですからそこから私のために民を呪ってください[5]」と。愚か!彼は、イスラエルの恵みが場所の妨げによって隠され得ると考えています。彼は、「山の上に置かれた町は隠され得ない[6]」ということを知りません。



[1]

[2] Gn.3,14.

[3] Nb.23,5.

[4] Nb.23,12.

[5] Nb.23,13.

[6] Mt.5,14.

 

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