20 そのことに関しては、諸々の聖文書にも具体例がたくさんありますが、『諸王の諸書[1]』の中に書かれているのを私たちが読むものを利用すれば十分だと私たちは思います:「神の箱がペリシテ人たちによって捉えられ、ダゴンの中に運ばれた。そしてそこで彼らは、その箱をダゴンの家の中に導き入れた。そしてダゴンが主の証の箱の前で地面にうつ伏せに倒れているのが発見された。主の手がアシュドドの人たちの上に重くのしかかって、彼らを散らし、彼らの尻を打った[2]」。次に(聖文書は)こう言っています:「箱はエクロンの中に入った。そしてエクロンの人々は、(人を)派遣して、ペリシテ人たちのすべての領主を集め、彼らの祭司たちと占い師たちを集合させ、次のように言った:『我々は神の箱に対して何をすべきか。我々はどうやってそれをその場所に戻すべきか、あなた方は我々に指示してほしい』。祭司たちと占い師たちは答えた:『もしもあなた方がイスラエルの神の箱を返すのなら、あなた方はそれを空のまま手放そうとしてはならない。あなた方は、過失に代わる捧げ物をそれに与えなければならない。そうすればあなた方は癒され、(神は災いの理由を)あなた方に知らせるだろう。しかしもしもそうでなければ、彼の手はあなた方から離れないだろう』と[3]」。



[1] 訳者(朱門)は直訳している。通常は『列王記』(regnorum libri)と訳される。

[2] Cf.1S.5,2-6.

[3] Cf.1S.5,7-6,3.

 

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