34 「(この民は)、獲物を食べ、傷付けられたものたちの血を飲むまで、眠らないだろう[1]」とあります。それらの言葉において、誰が、歴史的な叙述の不屈の弁護者になるでしょうか。いやいや、いったいどのような野蛮人が、文字の響きに恐れをなして、比喩的解釈の甘美さに否応なしに逃げ込まないでしょうか。実際、どうして、かくも賞賛に値し、かくも偉大なあの民が――その民について、(神の)言葉はあまたの賛辞を枚挙しています――、「傷付けられたものたちの血を飲む」に至るのでしょうか。なぜなら血の食物は、神によって、数々の厳しい定めを通して、禁じられているからです。そのため、諸国の民から来た者と呼ばれる私たちでさえ、諸々の偶像のために生け贄にされたものと同様に、血も慎むように厳しく禁じられています[2]



[1] Nb.23,24.

[2] Cf.Ac.15,29.

 

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