ところが、退去しようとしたバラムは、再び預言を初めて、言います:「さあ、私はあなたに忠告を与える。この民が、終わりの日々に、あなたの民に何をするかを。そして彼は、自分の諸々のたとえ話を得て言った[1]」と。しかし、預言された諸々の事柄の説明に私たちが進む前に、その意味が何であるか、そして、「さあ、私はあなたに忠告を与える」と彼が言っている諸々の言葉の順序が何であるかを、私は探求したいと思います。実に彼は、忠告の何がしかをまったく与えていないように思われます。むしろ彼は、「この民が、終わりの日々にあなたの民に何をするかを」と言っています。もしも(それらの言葉の順序が)「さあ、私はあなたに預言する。この民が、終わりの日々にあなたの民に何をするかを」であれば、それはもっと適切に言われたことになると思われます。そしてその帰結として、バラムは、イスラエルの民がバラクの民や多の諸国の民に対して行う諸々の事柄について預言し、また、モアブの男たちの中で無事に生き残った者は一人もいないほどにその民が力の内に行ったことについて預言していると思われることになります[2]



[1] Nb.24,14.

[2] Cf.Nb.24,18s.

 

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