11 実のところ、「肉によるダビデの種から生まれた」あの真のダビデが到来する前に、敵対する諸々の力である霊的なアマレク人たちは、イスラエルの民の中で多くの虐殺を行いました。それどころか彼らは、当のダビデの「二人の妻を捕まえた[1]」と(聖文書は)言っています:すなわち、第一にユダヤ人たちが、次に異邦の民のことが言われていると私は思っています。「そして実に、ユダヤ人たちと異邦人たちは皆、罪の下に閉じ込められているのは事実なのです[2]」。しかし、諸々の出来事の結末はそれらの事柄の内に留まりませんでした。すなわちダビデが、やって来ました。あなたは、彼が何を行ったかお聞きください。(聖文書は)こう言っています:「ダビデは、アマレク人たちを散らした。彼らは、食べ、飲み、彼らが奪い去った諸々の戦利品のゆえに歓喜していた[3]」。そして彼は、「第一夜から翌日の夕暮れまで[4]」彼らを殺戮した。そして、アマレク人たちのその殺戮の後に、彼は戻ってきて、王権を受けました[5]



[1] Cf.1S.30,5.

[2] Rm.3,9.

[3] 1S.30,16.

[4] 1S.30,17.

[5] Cf2S.5,3.

 

次へ