21　そして実際、かつて、百匹の羊たちの中から一匹が滅びました。しかし、その羊を、｢善い羊飼いは、九十九匹の羊を諸々の山の中に残して[1]｣、｢この私たちの谷、諸々の涙の谷[2]｣に降り、探して見つけ、｢自分の両肩に載せて｣戻し[3]、諸々の高みにおいて救われたまま残っていたあの数に加えました。しかし、万物の終わりにおいて滅びるだろうと言われているあのアシュルが、あるとき、探し求められたり、見つけられたりするのかどうか、私には分かりません。なぜならアシュルは、間違いによってではなく、決断によって滅んだからであり、滑落によって動かされたのでなく、頑なさによって凝り固まったからです。実際、｢私は、殺し、そして生かす[4]｣；｢私は、黄泉の中に導き、そして連れ戻す[5]｣と書かれていることが、すべての者たちを一般的に視野に入れているのか、それども、悪魔の欺きによって死の中へと導き逸れた者たちだけを視野に入れているのか、私には分かりません。

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