『申命記』の中にも、次のように書き記されています:「あなたは次のことを思い出しなさい:あなたがエジプトから脱出したとき、その道の中でアマレクがどれほど多くのことをあなたに行ったか;どのようにして彼が、その道の中であなたに立ちはだかり、あなたの尻尾――あなたの後で苦労していたすべての人々――を切断したか;ところがあなたは、空腹になり苦労したが、神を畏れなかったことを[1]」。ですからあなたは、それらの言葉において、どのようにしてアマレクがその道の中でイスラエルに立ちはだかったが、彼の頭を切り離すことができず、尻尾だけを切り離すことができたかに注目してください。すなわち彼は、後ろに置かれた者たち、いちばん最後に着いてきた人たちを襲うことができましたが、「後ろにある諸々のものを忘れて、自分の前にある諸々のものに身を伸ばす人たち[2]」を襲うことができませんでした。それゆえ、主が諸々の福音の中で、「鋤に手をかけてから後ろを顧みる人は誰一人として、神の国に適していない[3]」と命じて言ったのは、そのためであると思っています。



[1] Dt.25,17-18.

[2] Ph.3,13.

[3] Lc.9,62.

 

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