「そしてサウルは、アマレクの町に来ると、伏兵たちを谷の中においた。そしてサウルは、カイン人に言った:『あなたは行って、アマレクのただ中から立ち去りなさい――あなたが彼とともに狙われないようにするために。なぜならあなたは、(イスラエルの)子たちがエジプトの地から昇るとき、彼らのすべてを憐れんだからである』と。そしてカイン人は、アマレクのただ中から立ち去った。そしてサウルは、ハビラからエジプトの向かいのシュルに至るまで、アマレクを撃った。そして彼は、アマレクの王アガグを生け捕りにし、彼の一切の民を剣の口の中で呪った。そしてサウルと(その)民は、王アガグを惜しみ、羊たちと牛たちの中で善いものをすべて保ったばかりでなく、すべての善い家畜の中から肥えたものを抹殺することを望まなかった。しかし(サウルとその民は)、軽蔑に値する卑しいものをすべて呪った。そして、主の言葉がサウルに臨み、『私は、サウルに油を塗って王にしたことを悔やむ』と言った[1]」。



[1] 1S.15,5-11.

 

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