民数記第二十講話

 今日、朗読された読みは、イスラエル人の男とミディアン人の女との姦淫に関する第一の歴史を含むとともに[1]、他方で、民の査察に関する第二(の歴史)を含んでいます。その査察の中では、主の命令によって、民が再び数えられることが命令されています。なぜなら、以前の数は、数の確定の口実の許に以前に調査された人たちが犯した諸々の罪のゆえに、無効にされたからです。ですから、記載された数は、諸々の罪によって揺るがされ、無効にされます。そして諸々の過失は、あまりにもひどかったため、彼らにとっても、誰かが変節しても神の許で数の内に含まれるなどということは、役に立ちません。むしろ、()文書が述べているように、神から後退した人たちの「諸々の手足は、荒れ野の中で倒れました[2]」。ですから、朗読された歴史は、二つあります。しかし私たちは、差し当たり、民の姦淫を述べる第一の歴史について、もしも主が、祈る私たちに恵みの何某かを与えてくださるなら、語ることにしましょう。さらに、もしも(主が)許してくださるなら、第二の歴史についても、私たちは勇をふるって幾らか触れてみましょう。



[1] Cf.Nb.25,1-18.

[2] Cf.Nb.14,29,32.