20 しかし、もしもあなたがその神秘に関することをもっと十分に知りたいと望むなら、私はあなたに、父なる神ご自身も、私たちの救いの経綸を怠らず、私たちを救へと呼ぶばかりでなく、｢引き寄せている｣ことを、(聖なる)諸文書から示しましょう。実際、主は福音の中でそのような意味で、｢天の私の父が引き寄せなかったら、誰も私の許に来ない｣と言っています。｢友人たちを自分の息子の結婚式に招くために、自分のしもべたちを遣わす家長｣も、初めに招かれた人たちに彼に言い訳をした後で、次のように言っています：｢お前たちは、諸々の道と路地に出て、お前たちが見つける人を誰でも、強制的に中に入らせなさい｣と。ですからこのように、私たちは神によって招かれているばかりでなく、救いへと｢引き寄せられ｣、強制されるのです。
そればかりか、実に聖霊も、この種の諸々の経綸において不在ではありません。彼自身も、｢あなた方は私のために、パウロとバルナバを、私が彼らに割り当てた奉仕職のために選び出しなさい｣と言っています。また彼は、パウロがアジアの中に行くことを禁止して、彼が再びエルサレムに行くことを強制しています――諸々の鎖と諸々の牢獄がそこで彼を待っていると予言していますけれど。しかし、もしも｢主のみ使いたちが、彼を畏れる人たちを救い出すために彼らの回りを取り囲んでいる｣なら、もしも父なる神が、もしも御子が、もしも聖霊が、促し呼びかけるばかりでなく、｢引き寄せる｣なら、敵対する者たちによって為される死への配慮よりも、はるかに大きな配慮が私たちの救いのために為されるのではないでしょうか。
以上の諸々の事柄は、｢民はペオルのバアルに献身した｣という言葉のために、言われました。