24 それらの後で、次のことが述べられています:すなわち、「祭司アロンの息子であるエルアザルの息子ピネハスは、或るイスラエル人が、ミディアン人の女性の許に入るのを見ると、槍を自分の手の中に取って売春の場に入り、二人の下腹を刺し貫いた[1]」と。そしてそのことのゆえに、(聖文書は)次のように言っています:「主はモーセに言った:祭司アロンの息子であるピハネスは、私の忿怒を静めた[2]」と。

それらの事柄は、以前の民を建徳したことでしょう。しかし、あなた――キリストによって贖われ、物体的な剣をあなたの諸々の手から取り去れれ、「霊の剣[3]」が与えられたあなた――は、この剣をしっかり握ってください。そしてもしもあなたが、イスラエル的な考えがミディアン人の売春婦たちと交わっているところを、すなわち悪霊的な諸々の思いなしと一緒に転げ回っているところを見たなら、あなたは容赦しないようにしてもらいと私は思います。見ぬ振りをしないようにしてもらいたいと私は思います。あなたは直ぐに打ち叩いてください。あなたは直ぐに殺してください。また、子宮そのものを、すなわち、自然の諸々の秘密を打ち叩き刺し貫いて、犯罪の火口を切り取ってください――それがもはや妊娠しないように、諸々の罪の呪われた子ともたちを産んで、イスラエルの諸々の野営地をもはや汚染することのないように。実際、もしもあなたがそれを行えば、あなたは直ちに主の憤激を静めるでしょう。なぜならあなたは、「怒りと激怒の日[4]」と言われる裁きの日を先取りしたからです。そして、今、ミディアン人の女性の子宮と言われている罪の火口をあなたから除去することによって、あなたは安心して裁きの日に向かうことができるでしょう。

さあ、私たちは立ち上がって祈りましょう:あの「霊の剣[5]」がいつも私たちの手許にあって、私たちはその剣により、諸々の罪の諸々の種そのものと諸々の受容器を取り除けることができますように、そして、真のピネハスである私たちの主なるイエス・キリストを通して、神が私たちを憐れんでくださるように。彼に「栄光と力が代々にありますように。アーメン[6]」。



[1] Nb.25,6-8.

[2] Nb.25,11.

[3] Ep.6,17.

[4] Cf.Rm.2,5.

[5] Ep.6,17.

[6] 1P.4,11.

 

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