盗用厳禁

 しかし、もっと忌み嫌われるべきものは、罪の一切の種類が一挙に含まれるあの一般的な姦淫です。ところで、神のみ言葉の連携の中に受け入れられ、いわば婚姻によって結ばれた魂が、他の誰か――すなわち、信仰の内に彼女と婚約した夫と異なる敵――によって誘惑され乱暴されるとき、一般的な姦淫が語られます。ですから、主キリストである神のみ言葉は、浄く純潔な魂の婚約者であり、夫です。それは、使徒も書いているとおりです。こうあります:「しかし私は、あなた方を皆、純潔な乙女として、唯一の夫キリストに提示したいのです[1]」と。ですから魂が、自分の夫に愛着し、彼の言葉を聞き、彼を抱擁している限り、疑いもなく彼女は彼からみ言葉の種を受け取ります。そして、「主よ、あなたの畏れから、私たちは腹の中で孕みました」と彼が言ったように、魂は次の言葉を言います:「主よ、あなたのみ言葉から、私は腹の中で孕んで生みました。そして私は、あなたの救いの霊を諸々の地の上につくりました[2]」と。

ですから魂は、そのようにキリストから孕むなら、多くの子どもたちをつくります。そして子どもたちの故に、彼女について次のように言われるはずです:「彼女は、子どもたちの出産よって救われるでしょう――たとえ魂が、エバと同じように、最初は誘惑されたように見えても――彼女たちが信仰と貞潔と聖性の内に、節度をもって留まるならば[3]」。このように、神のみ言葉と魂の褥が行われ、お互いに数々の抱擁を与えるなら、子孫は本当に幸せです。そこから正義が、そこから忍耐が、そこから温厚さと愛と、すべての徳の尊重すべき子孫が続いて現れます。

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[1] 2Co.11,2.

[2] Cf.Is.26,18.

[3] Cf.1Tm.2,14-15. この聖書箇所に関するオリゲネスの解釈は、驚嘆に値する(盗用厳禁)。

 

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