20 それらの事柄が、より劣ったものたちの誰に対してでも起こると受け取られねばなりません。より完全な人たちには、神ご自身が寄り添います――イスラエルの民について次のように書かれている通りです:「実に主ご自身が彼らを導いた[1]」と。しかし、彼らが間違いを犯して、彼ら自身がより劣ったものたちになると、彼らはみ使いに渡されます。(ともかく)それゆえモーセも次のように言っていました:「あなたご自身が私たちとともに行かないなら、あなたは私をここから導き出さないでください[2]」と。他の人についても、神は「艱難において、私は彼の許にいる[3]」と言い、他の場所でも、「あなたはエジプトの中に降るのを恐れてはならない。なぜなら私はあなたとともにいるだろうから[4]」と言っています。ですから神は、正しい人たちと選ばれた人たちに寄り添います。しかし、より劣った人たちには――上で私たちが言ったように――み使いたちが寄り添い、彼らを舵取り、配慮し、彼らの諸々の誓いをある時は自分自身で引き受け、ある時は彼らに残したままにします。



[1] Ex.12,51.

[2] Ex.33,15.

[3] Ps.90,15.

[4] Cf.Gn.46,3-4.

 

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