これらの後で、「モーセは民に語って言った:あなた方は、あなた方の中から(選んだ人を)武装し、ミディアン人に対して戦いを仕掛けなさい。主からミディアン人への仕返しをしなさい。イスラエルのすべての部族の中から(選んだ人を)戦いを仕掛けるために遣わしなさい[1]」とあります。あなた方は、朗読に注意してください――たんに諸々の言葉の傾聴のためだけではありません。諸々の事柄の考察へと魂が向けられるべきです。過ぎ去った諸々の事柄をあなたは思い起こしてください。現在の諸々の事柄をあなたは聞いたください。続く諸々の事柄にあなたは注意してください。以前の諸々の事柄を後の諸々の事柄と比較して、神的な諸々の力の壮大さを観想してください。少し前で、イスラエルの「六十万人の」子らが[2]、ミディアン人に対して進軍した兵士たちに属していました。そして、彼らは皆、打ち負かされてしまいました。なぜなら罪が、彼らの内にあったからです。ところが、六十万人を敗走させた勝利者であるミディアン人たちは、今度は、一万二千人によって打ち負かされます。それは、あなたが次のことを知るためです:すなわち、イスラエルが打ち勝ったのは、兵士たちの多さにおいてでも、数においてでもなく、彼らの内にある正義と敬虔が勝利をもたらすということです。まさしくそれゆえに、彼らの諸々の祝福の中で、次のように言われてもいます:すなわち、もしも彼らが主の律法を守ったなら、彼らの内の一人は千人を追撃し、(彼らの内の)二人は一万人を倒すと[3]



[1] Nb.31,3-4.

[2] Cf.Nb.11,21.

[3] Cf.Lv.26,8.