ですから、一万二千人の兵士たちがミディアン人たちに対して結集し、「彼らの一歳の男を殺した。そして、彼らの王たちとベオルの子バラムを剣によって殺した――彼らの傷つけられた他の者たちとともに――」と(聖文書は)言っています[1]。私たちは前出の諸々の箇所で次のことを探求いたしました:すなわち、バラムの勧告によって唆されたミディアン人たち女たちがイスラエルの子らを欺いて姦淫させたことは、どのようにして(聖なる)諸々の文書から証明され得るかということでした。そのことを、()文書の目下のこの箇所がはっきりと示し、彼(バラム)が、イスラエルの子らに送り込まれた躓きの張本人として、剣によって滅ぼされたと言っています。しかし、更に引き続く諸々の箇所の中でも彼について、次のような仕方でもっとはっきりと言われています:「そしてモーセは、彼らに向かって言った:『なぜあなた方は、一切の女を生かしたままにしたのか。なぜなら、バラムの言葉に従って、イスラエルの子らを背信者にしたのは彼女たちだからである』と[2]」。



[1] Cf.Nb.31,7-8.

[2] Nb.34,15-16.