19 土地の名前は、神的な諸々の文書の中で、様々な意味で遣われているのを、私たちは見出します。たとえば先ず、私たちが住んでいるこの地は、始めから地と呼ばれたのではなく、「乾いた所」と呼ばれました。そしてその後、以前に「乾いた所」と言われたものが、「地」という名前を受け取りました[1]。同様に、この可視的な天も、始めから天と言われていたのでなく、以前に「天蓋」と言われ、後に「天」の呼称で名づけられました[2]。ところが、「元の中で、神は天と地をつくられた[3]」と言われ、後に「乾いた所」と言われ、後に「天蓋」と言われています[4]。しかしあなたは、(聖なる)諸々の文書の中で「乾いた所」と「地」がそれぞれ別のものであることを知りたいですか。預言者ハガイが次のように言うのを、あなたはお聞きください:「もう一度、私は天と地と海と乾いた所を揺り動かそう」と。あなたはどのようにして預言者が別の「地」と、別の「乾いた所」を置いたのかを見るでしょう。



[1] Cf.Gn.1,9-10.

[2] Cf.Gn.1,7-8.

[3] Gn.1,1.

[4] 原文自体が破格構造になっている。