47　そこから今度は、(魂は)｢ガドのディボンに来る[1]｣とあります。それは、諸々の試練の養蜂箱を意味すると伝えられています。ああ、なんと驚くべき神的摂理の配慮でしょう！ ご覧ください、今やこの天的な道程の旅人は、諸々の徳の継起によって、最高の完成に近づきました。とはいえ、諸々の試練は彼からなくなりません。むしろ、新しい類の諸々の試練を私は聞きます：(聖文書は)諸々の試練の養蜂箱を言っています。蜂は、諸々の(聖)文書の中で、賞賛すべき生物と見なされています。すなわち、王たちと一般人たちは、健康のためにその諸々の働きを利用しています。そのことは、預言者たちと使徒たちと、神聖な諸々の巻物を書き記したすべての人たちの諸々の言葉に関して、正しく理解されます。そして、それが養蜂箱である、すなわち、諸々の神的な文書の一切の数が養蜂箱であると理解されるのがもっとも相応しいと、私は考えます。ですから、完成を目指す人たちには、この養蜂箱の中にも、すなわち、預言的で使徒的な諸々の言葉の中にも、少なからぬ諸々の試練が存在します。あなたはそれらの中に、些細ならざる試練があることを知りたいですか。私は、その養蜂箱の中に次のことが書かれているのを見出だします：すなわち、｢あなたは、太陽と月を見て、主なるあなたの神が諸国の民に委ねた諸々の物を崇拝しないように注意しなさい[2]｣とあります。あなたはその養蜂箱の中から、どのような試練が出てくるかご覧になりますか：｢あなたは、神々を呪ってならない[3]｣とも言われています。そして、新約の養蜂箱の中にも試練が存在します。私たちは、その中で次の言葉を読みます：｢なぜあなた方は、あなた方に真理を語った人間である私を殺そうとするのか[4]｣。そして、他の諸々の箇所の中で、主ご自身も言っています：｢それゆえ私は、諸々のたとえ話の中で彼らに語る。それは、彼らが見ても見ず、聞いても理解せず、回心しないようにするためであり、私が彼らを癒さないようにするためである[5]｣。そればかりか使徒も、次のように言っています：｢彼らの中で、この代の神は、不信仰な人たちの諸々の精神を暗くしました[6]｣と。そしてあなたは、その種の多くの諸々の試練を、その神的な養蜂箱の中に見出すでしょう。聖なる人たちのそれぞれは、それら(の試練)の許に来る必要があります。それは、それら(の試練)によって、彼が神についてどれほど完全かつ敬虔に考えているかが認識されるようになるためです。