10 ですから、もしもあなたが、以上のことから、「初子たち」の位階[秩序]がどのようなものであるか、その名称の神秘は何であるかを理解したなら、用意をしてください、あなたの力の限りを尽くして、状況に応じて、諸々の業と生活と振る舞いと信仰と諸々の意図において前進するように心がけてください。そうすればあなたは、「諸々の天に登録された初子たちの教会に近づくこと[1]」ができるでしょう。もしもあなたが、そこまでできず、いくらか力が足りなかったら、「賛美する無数の天使たちの集いに近づいてください[2]」。しかし、もしもその位階[秩序]に近づくことができなければ、ともかく、「生ける神の都、天のエルサレムに[3]」急いでいくように努めてください。しかしまだそのための備えができていないなら、ともかく「シオンの山に」向かい、「その山で、救われるように[4]」しましょう。ただ、地上に居すわらないようにしましょう。諸々の谷に留まらないようにしましょう。諸々の湿った低地にいつまでも踏みとどまらないようにしましょう。神に仕え、神の祭壇と幕屋とに奉仕し、絶えず怠りなく数々の神的な勤めを挙行するレビの子らが初子に取られたことは[5]、以上のように理解されねばならないと、私には思われます。



[1] He.12,23.

[2] He.12,22.

[3] He.12,22.

[4] Cf.Gn.19,17.

[5] Cf.Nb.3,6-7.

 

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