聖書の中にある「二十二」という数字は、もしも人が注意すれば、特定の主要な機会にしばしば記されているのが見出されるでしょう。実際、ヘブライ人たちの許では、諸々の文字の最初の要素は、二十二になっていると、(人々は)伝えています。また、人祖アダムからヤコブにいたるまで――ヤコブの種から、十二部族は起源を取っています――二十二人の父祖がいたことが数えられています。さらに、神のすべての被造物の種類は、二十二の数の中に納まると、(人々は)伝えています[1]。そればかりか、聖書の中には、人が寄り注意深く吟味すれば、この数字の許に、さらに多くの事柄が聖別されているのを、その人は見出すでしょう。ですからこのようなわけで、レビ人たちも、すなわち神に仕える人たちも、イスラエルの子らの初子たちも、この驚嘆すべき神聖な数字の下に記されています。



[1] この見解の出所については、筆者朱門は、寡聞にして知らない。「伝えている」(tradunt)とあることから、ユダヤ教の教説に関連していることは推測できる。

 

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