次に、「レビの子らの一人であるケハトの子らの、証の幕屋に関する氏族ごとの諸々の業[1]」がどのようなものであるかが語られています。(聖書は)言っています。「諸々の天幕が引き払われるとき、アロンとその子らは、(の幕屋の)中に入り、諸々の聖なる物の諸々の聖なる物を隠している覆いを取り外し、その覆いで、契約の箱を覆わなければならない[2]」と。

 次に、覆われなければならないと命じられている七種類の物品が枚挙されています。第一に、何よりも貴重なものとして、「契約の箱」そのものが、「かつてそれを覆っていた覆いで」覆われ、「ヒヤシンスの皮で上から守られます[3]」。さらにその上に、別の「ヒヤシンスの覆い」が付け加えられます[4]。第二に「祭壇」が覆われ、第三に「燭台」が、第四に「金の祭壇」が、第五に「諸々の祭具」が覆われます。第六に「祭壇」の多いが、幾つかの上張りとともに(それらの祭具に)掛けられ、第七に、「鉢」も覆われ、それらのいずれも、剥き出しのもままで、あるいは開け晒されたままで残されることはありません[5]。最後に、次のような掟が付け加えられます。すなわち、「あなた方は、ケハトの氏族を、その部族から絶やそうとしてはならない」と言っています。これによって(ケハトの氏族は)、それらを運ぶときに手を置けば――もしもそれらの各々があらかじめ祭司たちによって覆われていなければ――絶やされることを知るでしょう[6]



[1] Cf.Nb.4,4.

[2] Nb.4,5.

[3] Nb.4,6.新共同訳では、「ヒヤシンスの皮」(pellis hyacinthina)ではなく、「じゅごんの皮」となっている。

[4] Cf.Nb.4,8.ここでも新共同訳は、「じゅごんの皮の覆い」としている。

[5] Cf.Nb.4,15.

[6] Cf.Nb.4.18-20.

 

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