民数記第五講話

レビ人の役務

「あなた方は、ケハトの氏族を、その部族から絶やそうとしてはならない[1]」と書かれていることについて。

 主は、モーセとアロンに数々の答えを与え、次のように言っています。「あなた方は、ケハトの氏族をその部族から、すなわちレビの子らの間から絶やそうとしてはならない。あなた方は、彼らのためにこうしなさい。そうすれば彼らは、諸々の聖なる物の諸々の聖なる物に近づいても生き、死ぬことはないだろう[2]」云々と。先ず私たちは、文字通りの意味で述べられている数々の事柄を理解しましょう。次いで私たちは、主に導かれつつ、文字の理解から礼の理解へと昇ることにしましょう[3]

 では先ず、あなたは、の幕屋の配置そのものを理解してください[4]。「諸々の聖なる物の諸々の聖なる物」も理解してください。そらは、垂れ幕で諸々の聖なるものから隔てられ[5]、司祭たちだけを除いて、いかなる人も見ることを許されません。次に、イスラエルの子らが諸々の天幕を移動するとき、この幕屋がどのように解体されるか、また、アロンと、司祭であるその子らが、至聖所の中で、一つひとつのものを数々の覆いや掛け物で覆い、それらを元々あった場所に覆いをかけたまま残し、その役目のために任命されたケハトの子らを案内し[6]、司祭の手が守るそれらすべてのものを彼らの肩に担わせた次第をご理解ください[7]。このゆえに、「あなた方は、ケハトの氏族を、その部族から絶やしてはならない[8]」と、主によって言われます。それはあたかも彼らが、触れるどころか見ることさえ許されない諸々の聖なる物を、剥き出しで開け曝されたままで触れるなら、絶やされねばならないかのようです。



[1] Nb.4,18.

[2] Nb.4,18-19.

[3] 省略

[4] Cf.Nb.4,20; Ex.26,33-34.

[5] Cf.Nb.4,20; Ex.26,33-34.

[6] Cf.Nb.4,15.

[7] Cf.Nb.7,9.

[8] Cf.Nb.4,18.