13 そのようなわけで神は、以上のことで裁きを下し、エチオピアの女性との結婚を保証し、モーセが彼女と楽しく過ごし安らぐことを許しました。他方、神は、「宿営地の外に」追い出し、証の幕屋から遠ざけました。彼女とともにアロンも、追い出されました。しかし、それに加えて、ミリアムは、「重い皮膚病[1]」にもかかってしまいました。

 あなたは、いま、あの民をご覧ください。どれほど見目悪しく汚らわしいかお考えください。しかしながら、この重い皮膚病は、いつまでも続くわけではありません。この世の七日間[2]が満ち始めると、彼女は宿営地に呼び戻されるでしょう。実際、世の終わりに、「諸国の民全体が(宿営地に)入ったとき、イスラエルも救われるでしょう[3]」。そして、そのとき、ミリアムの顔から、重い皮膚病がなくなるでしょう。彼女は、信仰の麗しさとキリストの覚知の輝き[4]を取り戻し、彼女の容姿が回復されるでしょう――「両者が一つの群れになり、一つの牧者(に牧される)[5]」とき。実に、このことにおいて、次の言葉は言われるべきです。「神の知恵と知識の豊かさは、何と深いことか[6]」。神がすべての人を罪の下に閉じ込めたのは、すべての人を私たちの主なるキリスト・イエスにおいて憐れむためです。キリスト・イエスに、「栄光が代々にありますように。アーメン[7]」。



[1] Nb.12,10.

[2] Cf.Nb.12,14: septimana; cf.Sel.in Ps(Harnack,TU 42, 4, p.112):「第七日(e`bdo,mh)は、この世の象徴である」;Com.Rm.II,13(PG 12, 907D):「現在の代によって七日間(septimana)が考えられている。しかし第八日は、未来の代の神秘を含んでいる」。

[3] Rm.11,25.

[4] splendor Christi agnitionis

[5] Jn.10,16.

[6] Rm.11,33.

[7] 1P.4,11.

 

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