14 「そして、主はモーセに言った。『もしも彼女の父が彼女の顔に唾を吐いたなら、彼女は七日の間、恥じ入らないだろうか。七日の間、彼女は、宿営地の外に隔離されねばならない。その後、彼女は、(宿営地の)中に入るだろう』[1]」とあります。「もしも彼女の父が彼女の顔に唾を吐いたなら、彼女は七日の間、恥じ入らないだろうか」とは、どういうことでしょうか。私たちは、ミリアムをシナゴーグと見なしました[2]。そのような意味で、彼女の父は、彼女の顔に唾を吐きました。顔に唾をかけられることは、拒絶のしるしです。確かに律法には、次のように書かれています。最も近い親族のやもめを、最も近い親族がめとらなければならない場合、最も近い親族が結婚を拒絶したいと望んだなら、最も近い親族は「靴を脱ぎ、顔に唾をかけられねばならない[3]」と。それは、拒絶のしるしとして許されました。そのようなわけで、ミリアムは、すなわち、あの民は、神に拒絶されるとき、「顔に唾をかけられる」と言われます。



[1] Nb.12,14.

[2] Cf.Hom.Nb.VI,12.

[3] Cf.Dt.25,5-9.

 

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