22 しかし、｢諸国の民の指導者[1]｣であるばかりでなく、この戦いの指導者でもあるパウロが、先駆者としてどのように戦ったを、あなたが聞きたいのであれば、彼がみずからについて書いていることをお聞きください。それは、すでに私どもが先ほど言及したとおりのものでもあります。すなわち、彼は言います。｢私たちには、肉と血に対する闘争があるのではありません。諸々の支配と諸々の権威とに対する闘争、この世の諸々の闇の支配者たちに対する闘争、天の諸領域における邪悪な霊的存在者たちに対する闘争があります[2]｣と。それで彼は、まさにこの霊的で目に見えない戦いを戦うに当たり、数々の霊的な武具と目に見えない諸々の矢を集めて、次のように言います。｢あなた方は、愛の胸当てと救いの兜を身に着け[3]｣、｢悪意に燃えるすべての矢を消すことのできる信仰の盾を身に着けてください[4]｣。さらに｢あなた方は、神の言葉という霊の剣を取ってください[5]｣、と彼は言います。