民数記第八講話

民の反乱

斥候たちによって報告された諸々の事柄について。神の憤りと、モーセとアロンの嘆願について。

 イスラエルの子らの中から十二人の斥候が、彼らに約束された「地を偵察するために[1]」派遣されました。彼らは、「四十日後に戻ってき[2]」、様々な事柄を報告しました。彼らの内の十人は民を失望させ、民はモーセを廃して別の「指導者を選び、エジプトに戻ろうとした[3]」。しかし、他の二人は諸々の善い事柄を告げ、民に信仰の内に留まるように励まし、「もしも主が私たちを愛しているなら、主は、私たちをその地に導きいれてくださるにちがいない」と言いました[4]。ところが民は、不信仰による失望の内に取り乱し、諸々の善い事柄を告げた彼らを今にも石打ちにしようとました[5]。しかし、主の威光が諸々の雲の内に彼らを守りました。「そして主は、モーセに言った。『私は、彼らを死によって打ち、彼らを滅ぼす。私は、あなたとあなたの父の家を、この民よりも大きく偉大な国民にする』と[6]」。



[1] Nb.13,3.

[2] Nb.13,26.

[3] Cf.Nb.14,1-4.

[4] Cf.Nb.14,6-8.

[5] Cf.Nb.14,10.

[6] Cf.Nb.14,12.