16 それでモーセは、「宿営地の中で香を奉げ、民のためにとりなす」ように偉大な大祭司を促します。「すでに民は、放逐され始めていたからだ[1]」と(聖文書は)述べています。モーセは、何が行なわれるかを霊の内に見ていました。彼は、力が宿営地へと向かい、罪人たちを放逐し滅ぼすのを見ました。それで大祭司は、「香炉を取り、祭壇からの火を入れて香を乗せ、出て行って、死んだ者たちと生きている者たちとの間に立つ[2]」ように促されます。それは、「放逐」がそれ以上進行しないようにするためであり、あるいはもっと正確に、聖文書の言葉どおりに言えば、「粉砕[3]」がそれ以上進行しないようにするためです。



[1] Nb.17,11.

[2] Nb.17,11.

[3] Nb.17,13.

 

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