18 もしもあなたが、歴史の順序を理解し、大祭司が「生きている者たちと死んだ者たちとの間に立った[1]」のを、言ってみれば(あなたご自身の)目で見分けることができたなら、今度は、この言葉のいっそう高い諸地点に登り、どのようにして真の大祭司イエス・キリストが、人間の肉という「香炉を取り、祭壇の火を置き」――この火は疑いもなく、イエスが肉において生れたときに伴っていた偉大な魂です――、さらに、汚れなき霊である「香」を加え、「生きている人たちと死んだ人たちとの間に立ち」、死がもはや進行しないようにさせたのかをご覧ください。その有り様は、使徒が次のように言っているとおりです。「彼は、死の支配権を持っている者すなわち悪魔を滅ぼしました[2]」。それは、「彼を信じる人が」もはや死ぬことなく、「永遠に生きる[3]」ためですと。



[1] Cf.Nb.17,11.

[2] He.2,14.

[3] Jn.3,15.

 

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